新型コロナウイルス騒動は相変わらず続いており、なかには歯科治療を自己判断で中断する方もいらっしゃいますが、歯科治療を中断するとまずい事例を説明します。
一番まずいのは、抜髄や感染根管治療といった根の治療の中断です。
歯根の外側は硬い硬組織で守られているためむし歯に対して抵抗力がありますが、内側はむし歯に対する抵抗力が弱く、むし歯が進行しやすいので、治療の中断により歯根に残されているむし歯が短期間で歯の中で広がってしまいます。
歯根部にまでむし歯が進行すると、歯を抜かなければならなくなることもあります。
また、根の先から染み出した浸出液が時間の経過とともに細菌繁殖して腐敗すると、治りが遅くなります。
だいたい週に2回ほどの根管治療の継続が理想です。根管内がきれいになり、根管の先の炎症がなくなれば、根管治療を終了できます。