Tag Archives: 症状

インプラント周囲炎とは?原因・症状・治療法を旭川市の歯科医師が解説

2026年6月17日

「インプラントを入れた後、歯ぐきが腫れてきた…」「インプラントの周りから出血する…」そのような症状が出て不安になっていませんか?

インプラント治療は、しっかりとした術後ケアを続けることがとても大切です。インプラント周囲炎はインプラント治療後に起こりうるトラブルのひとつで、早期に対処することが、インプラントを長持ちさせるうえで非常に重要なポイントになります。

この記事でわかること

  • ✅ インプラント周囲炎とはどのような状態なのか
  • ✅ インプラント周囲炎の原因・症状・治療法
  • ✅ 松本歯科クリニックでのインプラント・予防ケアへの取り組み

インプラント周囲炎とは?まず知っておきたい基礎知識

インプラント周囲炎の定義

インプラント周囲炎とは、インプラント(人工歯根)の周囲の組織に炎症が起き、支えている顎の骨が溶けて(吸収されて)いく病気です。天然の歯における「歯周病」と非常によく似た状態であることから、「インプラントの歯周病」とも呼ばれます。

インプラントは人工物ですので虫歯にはなりませんが、歯ぐきや骨といった周囲の組織は細菌の影響を受けます。そのため、日々のブラッシングや定期メンテナンスを怠ると、細菌が増殖してインプラント周囲の組織に炎症を引き起こすことがあります。

インプラント周囲粘膜炎との違い

インプラント周囲の炎症には、大きく2つの段階があります。ひとつは「インプラント周囲粘膜炎」で、炎症が歯ぐき(軟組織)にとどまっている初期の状態です。もうひとつが「インプラント周囲炎」で、炎症が骨にまで広がり、骨が溶け始めている状態を指します。

インプラント周囲粘膜炎の段階で適切なケアを行えば、炎症が改善しやすいとされています(個人差があります)。しかし放置して骨吸収が進むと、インプラント周囲炎へと進行し、治療がより複雑になる場合があります。気になる症状があれば、早めに歯科医院へご相談ください。

インプラント周囲炎はどのくらいの頻度で起こる?

インプラント周囲炎は、インプラント治療を受けた方のうち一定の割合で発生するリスクがあるとされています。研究によってその数値には幅がありますが、術後のメンテナンスを怠った場合にリスクが高まることは多くの研究で示されています。インプラントを長く使い続けるためには、定期的な検診とプロフェッショナルクリーニングが欠かせません。

インプラント周囲炎の原因・仕組みをわかりやすく解説

主な原因は細菌の繁殖とバイオフィルム

インプラント周囲炎の最大の原因は、インプラント周囲に蓄積する細菌のかたまり(バイオフィルム・歯垢)です。歯垢は食後に急速に形成され、放置するとやがて硬い歯石へと変化します。歯石になると自分のブラッシングでは除去できず、細菌が産生する毒素が周囲の歯ぐきや骨を刺激し続けることになります。

Point 01 プラーク・歯石の蓄積
ホームケアの不足が炎症の引き金に

毎日のブラッシングが不十分だと、インプラントと歯ぐきの境目(インプラント周囲溝)にプラークが蓄積します。プラーク内の細菌が出す毒素が歯ぐきを刺激し、出血・腫れ・骨吸収へとつながります。インプラントのネジ状の構造はプラークが付きやすいため、特に丁寧なケアが求められます。

Point 02 もともとの歯周病リスク
歯周病の既往がある方は特に注意が必要

過去に歯周病を経験した方は、インプラント周囲炎を発症するリスクが高まるとされています。口の中に歯周病菌が多く存在している場合、インプラント周囲にも同じ菌が影響を与える可能性があります。インプラント治療の前後を問わず、歯周病のコントロールが重要です。

Point 03 全身的な健康状態・生活習慣
喫煙・糖尿病などがリスクを高める

喫煙は歯ぐきへの血流を低下させ、免疫機能を弱めるため、インプラント周囲炎のリスクを高める要因のひとつとされています。また、糖尿病など血糖コントロールが不安定な状態も、感染に対する抵抗力を下げると言われています。全身の健康管理もインプラントを守るうえで大切です。

よくある誤解:「インプラントは骨に固定されているから大丈夫」

インプラントがしっかり骨と結合したからといって、その後のケアが不要になるわけではありません。骨結合が完了した後も、周囲の歯ぐきや骨は細菌の影響を受け続けます。天然の歯と同じように、丁寧な日常ケアと定期メンテナンスを継続することが、インプラントを長く維持するための要になります。

インプラント周囲炎の症状チェックリスト

こんな症状があったら要注意

インプラント周囲炎の初期は、ほとんど自覚症状がない場合も多くあります。だからこそ、定期的な検診で早期発見することが大切です。以下のような症状があれば、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

  • インプラント周囲の歯ぐきが赤く腫れている
  • ブラッシング時にインプラント周囲から出血する
  • インプラント周囲の歯ぐきが下がってきた気がする
  • インプラント周囲から膿が出ている・臭いが気になる
  • インプラントがぐらついている感じがする
  • 噛むときに痛みや違和感がある

インプラントがぐらつく段階は、骨吸収がかなり進んでいる可能性があります。このような状態になる前に、定期検診でしっかり状態を確認することが重要です(個人差があります)。

進行の段階と骨吸収の目安

インプラント周囲炎は一般的に「軽度・中等度・重度」の段階に分けられます。軽度の段階では骨吸収がわずかで、適切なクリーニングとセルフケアの改善で状態が落ち着くことが期待できます(個人差があります)。中等度・重度になると骨の失われる量が増え、外科的な処置が必要になるケースもあります。X線(レントゲン)や口腔内カメラで定期的に骨の状態を確認することが、早期発見につながります。

インプラント周囲炎の治療法と予防のポイント

非外科的治療(保存療法)

炎症が比較的軽度の場合は、まず外科的な処置を行わずに改善を目指す「非外科的治療」が選択されます。専門的な器具を用いてインプラント表面のプラークや歯石を除去(デブライドメント)し、細菌の量を減らすことが主な目的です。また、ご自宅でのブラッシング方法の改善指導も、治療の重要な柱のひとつです。

✅ 非外科的治療のメリット

  • 身体への負担が少ない
  • 早期であれば改善が期待しやすい
  • 通院回数が比較的少ない
  • セルフケア改善と組み合わせやすい

⚠ 非外科的治療のデメリット

  • 中等度以上では効果が限定的な場合がある
  • 一度失われた骨は戻らないことが多い
  • 自宅ケアの継続が必要不可欠

外科的治療(フラップ手術・骨造成)

炎症が中等度以上に進行している場合や、非外科的治療で十分な改善が見られない場合は、外科的な処置が選択されることがあります。歯ぐきを切開してインプラント表面を直接清掃する「フラップ手術」や、吸収された骨を再生する「骨造成(GBR法など)」が代表的な治療法です。

骨造成は高度な外科技術を要する治療であり、対応できる歯科医院は限られます。当院では骨造成対応のインプラント治療を行っており、院内CTによる精密な骨の評価のもと、適切な治療計画を立てることができます。

予防がもっとも大切:日常ケアと定期メンテナンス

インプラント周囲炎を防ぐうえで、もっとも重要なのが日常的なセルフケアと定期的なプロフェッショナルクリーニングです。歯科衛生士による専門的なクリーニング(PMTC)でインプラント周囲の歯垢・歯石をしっかり除去し、インプラントの状態を定期的にチェックすることが、長期維持につながります。

⚠ 注意してほしいこと

インプラント周囲炎の治療は、進行具合によって内容が大きく異なります。「なんとなく違和感がある」という段階から歯科医院に相談することが、骨の喪失を最小限にとどめるために大切です。自己判断で放置すると、取り返しのつかない状態になる可能性もあります。

また、市販の口内洗浄液だけでプラークを取り除くことはできません。プロフェッショナルクリーニングとの組み合わせが重要です。

メールでのご予約・お問い合わせはこちら

松本歯科クリニックのインプラント・予防へのこだわり

専門的な知識と設備で、インプラントを長く守ります

旭川市大町にある松本歯科クリニックの院長・松本弘幸は、北海道医療大学大学院でインプラントを4年間研究し、博士号を取得しました。父が長年にわたって築いてきた地域医療の礎を大切にしながら、新しい知識と技術を患者さんのために役立てることを日々の診療の柱としています。

インプラント専修医(日本口腔インプラント学会)の資格を保有し、院内CT・骨造成対応・ガイデント社10年保証という体制で、インプラント治療から術後の長期管理まで一貫してサポートします。

  • インプラント専修医(日本口腔インプラント学会)資格保有|博士課程でインプラントを研究した院長が丁寧に診察します
  • 院内CT完備・デジタルX線|骨の状態を精密に把握し、インプラント周囲炎の早期発見にも役立てています
  • 予防歯科(PMTC・歯周病菌チェック)|インプラント周囲炎の予防に直結するプロフェッショナルクリーニングを実施
  • 口腔内カメラ|インプラント周囲の状態をリアルタイムで確認でき、患者さんと一緒に状態を共有できます
  • 自費診療最長10年保証・ガイデント社10年保証|安心して長期的にお付き合いいただける保証体制を整えています

⚕ 院長 松本 弘幸(まつもと ひろゆき)より

インプラントは、しっかりとした術後ケアを続けることで長く機能し続けることが期待できる治療です。わたしは大学院でインプラントを研究してきた経験と、地域の患者さんと長年向き合ってきた経験を活かして、インプラントを入れた後も安心していただける環境を整えています。

インプラント周囲炎は、早期に対処することで対応の選択肢が広がります。「なんとなく気になる」という段階から、どうぞお気軽にご相談ください。患者さんのお口の状態をCTや口腔内カメラでわかりやすくお見せしながら、ご納得いただける治療方針をご提案します。

旭川市大町で、ご家族みなさまのお口の健康を長くサポートできる歯科医院でありたいと思っています。スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。

インプラント周囲炎に関するよくあるご質問

Q. インプラントを入れた後、どのくらいの頻度でメンテナンスに通えばいいですか?
A. 一般的には、3〜6ヶ月に1回の定期検診・クリーニングをおすすめすることが多いです(個人差があります)。お口の状態や歯周病のリスクによって適切な間隔は異なりますので、担当の歯科医師と相談して、ご自身に合ったペースを決めることが大切です。当院では、インプラントの状態をCTやデジタルX線でしっかり確認しながら管理しています。
Q. インプラント周囲炎になったら、インプラントを抜かないといけませんか?
A. 必ずしもインプラントを撤去しなければならないわけではありません。炎症の程度によっては、クリーニングや外科的処置によって状態の改善が期待できる場合があります(個人差があります)。ただし、重度に進行して骨が大きく失われてしまった場合は、残念ながらインプラントの撤去が必要になるケースもあります。早期発見・早期対処がとても大切です。
Q. 他院でインプラントを入れましたが、松本歯科クリニックでメンテナンスをお願いできますか?
A. はい、他院でインプラントを入れた方のメンテナンスや、気になる症状についてのご相談も承っています。まずは現在の状態をCTや口腔内カメラで確認し、適切なケアの方法をご提案いたします。「どこで相談すればいいかわからない」という方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。北海道旭川市大町の当院は、春光イオンそばに位置しており、駐車場も6台完備しておりますのでお車でもお越しいただけます。

この記事のまとめ

  • ✅ インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の骨や歯ぐきに炎症が起きる「インプラントの歯周病」ともいうべき病気
  • ✅ 主な原因は細菌(プラーク・歯石)の蓄積で、歯周病の既往・喫煙・糖尿病などもリスクを高める
  • ✅ 初期段階(インプラント周囲粘膜炎)で対処すると改善が期待しやすい(個人差があります)
  • ✅ 予防には日常ケアの徹底と、歯科医院でのPMTC・定期検診が欠かせない
  • ✅ 松本歯科クリニックでは院内CT・骨造成対応・インプラント専修医が一貫してサポート

インプラントのことが気になったら、まずはご相談ください

「インプラント周囲炎かもしれない」「インプラントを検討しているが不安がある」など、どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください。北海道旭川市大町の松本歯科クリニックでは、院長・松本弘幸がご納得いただけるまで丁寧にご説明いたします。春光イオンそば・駐車場6台完備で通いやすい環境です。

メールでのご予約・お問い合わせはこちら

【診療時間】月〜金 9:00〜13:00 / 15:00〜19:00 土 9:00〜13:00 日・祝 休診
【所在地】〒070-0842 北海道旭川市大町2条10丁目173-55 JR旭川駅よりタクシー約15分 / バス「大町2条10丁目」停留所より徒歩約2〜3分 / 駐車場6台完備

監修医師プロフィール

著者写真

松本 弘幸(院長)

平成4年3月
北海道医療大学歯学部卒業
平成8年3月
北海道医療大学歯学研究科博士課程修了
平成8年6月
北海道医療大学歯学部助手
平成11年6月
松本歯科クリニック 開院

資格・所属学会:日本口腔インプラント学会(JSOI)専門医、近未来オステオインプラント学会(IPOI)専門医、日本歯科医師会(JDA)会員、北日本インプラント研究会(NIS)会員、旭川インプラント研究会(AIS)会員、日本訪問歯科協会認定医

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。