2026年2月15日(日) 気をつけたい姿勢の悪い子供について
〜口腔機能発達不全と姿勢の深い関係〜
「うちの子、猫背が気になるんです」
旭川市で診療をしていると、保護者の方からこのようなご相談をよくいただきます。姿勢の問題は、見た目だけの問題と思われがちですが、実は歯並びや口呼吸、口腔機能発達不全と深く関係していることがわかっています。
今回は、「姿勢の悪い子供」と「口腔機能発達不全」の関係について、保護者目線でわかりやすくお伝えします。
口腔機能発達不全とは?
口腔機能発達不全とは、食べる・話す・呼吸する・飲み込むといったお口の機能が十分に発達していない状態を指します。
具体的には、
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いつも口がぽかんと開いている(口呼吸)
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食事に時間がかかる、くちゃくちゃ音を立てる
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飲み込むときに舌が前に出る
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発音がはっきりしない
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前歯が出てきた、歯並びがガタガタしてきた
このような症状が見られる場合、口腔機能の発達がうまくいっていない可能性があります。
近年はスマートフォンやタブレットの普及により、前かがみ姿勢が長時間続くお子さんが増えています。この生活習慣が、口腔機能の発達に影響を与えているのです。
姿勢と歯並びはなぜ関係するのか?
姿勢が悪くなると、頭が前に出て首が曲がり、下あごの位置が後方へずれやすくなります。すると舌の位置も低くなり、本来あるべき「上あごに舌がついている状態」が保てません。
舌は、歯並びを内側から支える大切な筋肉です。
舌の位置が低いままだと、
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上あごの成長が不足する
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歯列が狭くなる
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出っ歯や開咬(前歯が閉じない状態)になる
といった問題が起こりやすくなります。
さらに口呼吸が習慣化すると、常に口が開いた状態となり、顔貌の成長バランスにも影響を及ぼします。
つまり、
姿勢の悪化 → 舌の位置低下 → 口呼吸 → 歯並び悪化 → さらに姿勢が崩れる
という悪循環が生じるのです。
ご家庭でできるチェックポイント
保護者の方が日常生活の中で気づけるサインがあります。
✓ テレビを見ているときにあごが上がっている
✓ 座るとすぐに背もたれに寄りかかる
✓ 口を閉じるとあご先に梅干しのようなしわができる
✓ いびきをかく、寝相が悪い
✓ よく食べこぼす
✓ 無意識に口が開いている時間が長い
これらは、姿勢不良と口腔機能発達不全のサインかもしれません。
「そのうち治るだろう」と思われがちですが、機能の問題は放置して自然に改善するとは限りません。特に成長期は、骨格の発育に大きく影響する大切な時期です。
早期発見・早期対応がカギ
子どもの姿勢の悪さや口呼吸は、単なる癖ではなく“発達のサイン”であることがあります。
早い段階で、
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姿勢指導
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鼻呼吸の習慣づけ
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舌や口周囲筋のトレーニング(口腔筋機能療法)
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成長を利用した矯正的アプローチ
を行うことで、将来的な本格矯正の負担を軽減できる可能性があります。
歯並びだけを見るのではなく、「なぜその歯並びになったのか」という原因に目を向けることが、これからの小児歯科・小児矯正では重要です。
まとめ 〜姿勢はお口からのメッセージ〜
姿勢の悪い子供は、「体の問題」だけでなく「お口の発達」の問題を抱えていることがあります。
逆に言えば、
姿勢を整え、正しい呼吸と舌の位置を身につけることは、将来の歯並びや健康な成長につながります。
もし、
「いつも口が開いている」
「猫背が気になる」
「歯並びが心配」
このような不安がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
子どもの成長は待ってくれません。
今の小さなサインに気づくことが、将来の大きな安心につながります。
松本歯科クリニック 院長 松本弘幸
















